z 恐ろしいことを平気な顔して

読売新聞(11/04/11)

 東電は福島第一原発2号機から漏れている高濃度の放射能汚染水を別の施設に貯蔵するため、同施設に滞留している汚染水を海に垂れ流すという。発表された容量だけでも11500トンだ。「レベルの低い汚染水」というが、原子炉等規制法による濃度限界の百倍以上になるそうだ。原子力(不)安全委員会(あるいは危険委員会)の助言を受けて、政府が了承したという(04/04)。なんという恐ろしいことをまるで何でもないかのかのようにすらりとやってしまう。かわいい顔して、空恐ろしい惨劇を演じているのは誰だろう。政府か、東電か、役人か。海は広いな、大きいな。だからどんな濃度の汚染水も稀釈されて実害がないというのか。「周辺海域の魚などを毎日食べても、成人で年0・6ミリシーベルの被曝量で、自然界から受ける年間線量の四分の一程度」(東電)だそうな。こんなごまかし、目くらましばっかりです。じゃあ、関係者は実験台になったらどうか。実験してからいったらどうか。次から次に高濃度の汚染水が(どこからか)でてきたから、それより低レベルの汚染水を海に流す、この狂気をぼくたちはどうしたらいいのか。マジかよ!魂胆はもっと別のところにあるにちがいない。一歩ずつ破局に進んでいるのだ、われわれも。地震発生時からすでに放射能は空中に飛散していたし、その直後からは地中を通って汚染水は海面ににじみ出ていたと素人は直感した。事態はそのような経過をたどった。だから水素爆発が発生した。これまでも不都合な事実を隠しとおして、それが習い性となったのが、原発関係者だ。こんなときに(こそか)下がりに下がった東電株を買う投資鷹がいるんだね、さすがというか。怖いねえ、この劣等は。かくして、放流は11日に終了したという。だれも信じない。驚くほど多量の放水された汚染海水はどこに消えてしまったのか。海に戻したのかな。(11/04/11)