Face Reality

ほとけのざ

 現実は厳しいか、ホントに現実は甘くないか

 「現実を直視せよ」「現実から逃げるな」というらしい。いったい現実とはなんだろうか。自分の外に「現実」があり、それを観たり、そこから逃げたりするのでしょうか。かりにある状況から脱出するとしても、いつでもどこまでも「自分という現実」は避けようがないのではないでしょうか。あまりにも辛い状況だから、そこから逃避したくなるのは人情だとしても、やっぱり自分という現実からは逃げ出せないのが真実じゃないですか。

 ようするに、「汝自身を知れ」ということなのかも知れない。西から東に移り住んでも、自分を置き去りにはできないし、西にいた自分とつきあうほかないのです。だったら、手間も暇もかかるけれども、なにものかから逃げ出したくなるような自分を鍛えるしか法はないと覚悟することです。断じて逃げないぞとか、二度と失敗を犯さないなどといわないこと。わがままも、あきっぽいのも自分ですから、それと仲良くしながら、生きていくばかりだと気がつくなら、それでよし。でもまた、逃げ出したくなる、それが人間の条件ですよ。(10/03/16)