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(09/04/20)

  石巻・大川小被害 「宿命」発言、市長が陳謝

東日本大震災で全校児童の約7割に当たる74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市大川小の被害に関し、亀山紘市長は19日、昨年6月の保護者説明会で「自然災害の宿命」と述べたことについて「遺族が傷付いたならば、率直におわび申し上げたい」と初めて陳謝した。市議会定例会の一般質問で、森山行輝議員の質問に対して答弁した。/ 森山議員は「市長の気持ちを素直に出すのはいいが、それによって(遺族は)心を痛めた。釈明し、わびるべきでは」と質問。亀山市長は「言葉が足りなかったところがあると思う」と答えた。/ 亀山市長の発言をめぐっては、昨年9、12月、市議会定例会の一般質問で、議員数人が真意を追究。亀山市長は「自然災害で自分の子どもが亡くなった場合、自分の心をどう処理するかという観点で答えた」とし、発言の受け止め方に遺族と食い違いがあると説明してきた。議会終了後、亀山市長は「ご遺族につらい思いをさせているとすれば、本意ではない。今の気持ちをあらためて説明した」と述べた。/ 3年生だった息子を亡くした母親は「なぜ、もっと早く謝れなかったのか。市長は『自分の子どもが犠牲になったら』という前提だと強調していたが、学校管理下で子どもを亡くした私たちを前にして言うべきことではなかった」と話した。/ この日の一般質問では、阿部和芳議員とも同様の質疑があった。(河北新報・12/03/20)

 この手の発言が後を絶たない。まず本音を言ってみる。それで批判が出なければ、もうけもの。この市長のように、議会で追及されても、自分の発言のどこに問題があるのか、まったく理解していない。「もし~だとしたら、お詫びしたい」「仮に~であるなら、真意が伝わっていない」とはこの列島の政治家諸君の安直な常套句で、あいてがどんなに傷つこうがお構いなし。のらくら言い逃れして、結局は相手を見下し(この場合は、被害者遺族の悲しみを逆なでし)、ついに「どうだ、文句あるか」と自己肥大が止めどなくすすむ。権力による腐食現象だと思われます。子どもさんが地震と津波で亡くなったのも、あんなに大きな自然災害だったから、宿命と思って諦めてほしいと、率直に言い切ったつもりだった。でも、学校側のでたらめな対応、いや無対応で、死ななくてもよかったいのちを失った。同じ地域で、ただのひとりも犠牲者にならなかった学校もあったのです。

 ぼくが大川小学校の人災に対して無性に怒りと悲しみを禁じ得ないのは、こんな市長や教育委員会や校長や教師たちに、まったく迂闊にもいのちをあずけきっていた子どもたち(いうまでもなく親たちも)の希望がたたれてしまったにもかかわらず、その責任の所在をいっさい認めようとしない自己保身の権化たちのいいようのない不埒な挙措に義憤を隠せないからです。(12/03/20)