u 決して忘れてはいけない

 石巻・大川小に母子像 死亡・不明の児童ら84人に祈り大川小前の母子像を訪れた尾形和俊さん(44、左)と家族=23日午後5時12分、宮城県石巻市、関口聡撮影/東日本大震災で児童、教職員84人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校の校舎前に、石造りの母子像が建てられた。23日の除幕式では、作者の山梨県富士吉田市の石彫り作家浜田彰三さん(67)が遺族と共に祈りを捧げた。/像は幼子を抱く母の姿で、台座には「子まもり」とある。ノミとツチで花崗岩(かこうがん)を彫りあげ、半年かけて完成させた。報道で大川小の惨事を知り、「決して忘れてはいけない」と思うと同時に、遺族の心の安寧のため「形あるものに気持ちを託してもらえたら」と考え、贈ったという。/学校にいた母と妹を津波で亡くした只野哲也君(12)らが除幕し、石像が現れると、目頭を押さえながら触れる人もいた。浜田さんは「思った以上に重い事実があった。少しでも遺族の方々の心の安らぎになればありがたい」と語った。/この日夕、母子像を訪れた会社員の尾形和俊さん(44)は、同小に通っていた当時1年生の長女茄蓮ちゃん(当時7)と4年生の次男龍生くん(当時10)を失った。「石像をどうしても今日中に見に来たかった。ありがたい、この一言に尽きます」と話した。 (朝日新聞・11/10/23)

 今回の震災や原発事故でかぎりない無辜の民がいのちを絶たれました。どなたの犠牲にも等しく無念やるかたない怒りと悲しみをぼくは感じてきましたが、なかでも大川小学校の悲劇には言いしれぬ悲嘆を禁じられなかった。いのちを奪われたのは自分であり、あるいは自分の子どもであるという悔いが消え去ることはないのだと直観しています。多くの子どもたち・教師たちが、しかも学校で昼の日中にいのちを奪われる、こんな残酷なことがあっていいのか。だれが悪いというのではない、言っても始まらないからでもありますが、それにしても・・・、といまなお涙がこみ上げてきます。「子まもり」と名付けられた母子像、今は亡き子どもたち・教師たちの霊よ安らかにと、祈るほかありません。(11/10/25)