r 口、あいてないじゃん

 君が代で口元確認=教職員1人が歌わず―大阪府

 大阪府立和泉高校(岸和田市)の卒業式で、学校側が君が代斉唱の際に教職員の口元を見て歌っているかどうか確認していたことが13日、分かった。教職員の1人が、中原徹校長に対して歌わなかったことを認めたという。 / 府教育委員会は「事実関係を把握して処分するか検討する」としている。府教委は条例に基づき、教職員に君が代の起立斉唱を求める職務命令を出しており、2月に行われた卒業式で起立しなかった教職員17人を戒告処分にしている。/ 府教育委員会は「事実関係を把握して処分するか検討する」としている。府教委は条例に基づき、教職員に君が代の起立斉唱を求める職務命令を出しており、2月に行われた卒業式で起立しなかった教職員17人を戒告処分にしている。(時事通信・12/03/13)

 大阪府立和泉高校(中原徹校長)の卒業式で、君が代斉唱の際、教員が起立したかどうかに加え、実際に歌ったかどうかを管理職が口の動きでチェックして府教委に報告していたことがわかった。府教委は起立斉唱を求める職務命令を全教職員に出しており、メールで報告を受けた橋下徹大阪市長は「これが服務規律を徹底するマネジメント」「ここまで徹底していかなければなりません」と賛辞を送っていた。 / 橋下氏は、起立斉唱を義務づけた君が代条例を成立させた大阪維新の会代表。取材で入手した中原校長のメールによると、教頭が全教員の口の動きを目視で確認。「3名の口が動いていなかった」と報告を受け、3人を校長室に呼んだ。2人は「斉唱した」と話したが、1人は「起立だけでよいと思った」と話し、歌わなかったことを認めたという。(朝日新聞・12/03/13)

 開いた口がふさがらないというのは、このことをいうのか。弁護士仲間だった盟友校長が勇んで「不良教員」退治に乗り出したという図だが、それに対して「ここまで徹底していかなければなりません」と阿吽の息を吐く市長。してやったりと。弁護士にもいろいろな人材がいるのは当然だとして、とにかく、決めたルール(の正統性なんかは問わない)は何が何でも守らせる。それが教育の正常化だというのが、この何十年もの学校現場の感覚、それもいいようのないふしだらな感覚だった。命令を無条件に受容する教師はいい教師、反対の教師は始末しなければならない犯罪者だというのが、東西の自治体首長たちの浅慮著しい思想(イデオロギー)だというほかない。教師を虐め、それを鬼の首でも取ったかのように小躍りする悪し様を見るのはつらいけれども、これもまた、まがうことなきこの社会の実相でもあるのです。「教育は競争だ」という浅見にまみれた学校管理者の頽廃は教師はいうまでもないが、子どもたちを救いようのない状況に追い込んでしまうこと請け合いです。学校教育問題の所在はこんなところにはない。教師の側にもっともっと深慮がなければ、この勝負は逆転不能だと思う。加えて、このような事態を生んでしまった責任の大半は教師たちの側にもあったことを忘れないようにしたい。(12/03/14)