Jackal

images<jack・al /dʒǽkl, -ɔːl, -ɑːl|-ɔːl/ [名][C] 1 〔動〕ジャッカル《イヌ科;鳴き声は howl》. 2 手先, お先棒をかつぐ人, 下働き《◆ジャッカルはライオンに獲物を調達する‘lion’s provider’であるという迷信から》( ジーニアス英和辞典 第4版)

 日本列島には棲息していない。複雑な発生・系統をもつ。どうして「手先」だの「下働き」などという別称(蔑称だと思う)を賜ったのか。もしそれがこの生物の本性なら、この種のジャッカルは列島に蔓延しているというほかない。ところでライオンに獲物を捧げるというしおらしいだけの存在なら、この種はとっくに絶滅していたはずだし、にもかかわらずいまなお勢力を誇っているところを見ると、ライオンを出汁にしてわが世を謳歌しようという魂胆にこの不敵な生きものは満ちているのではないか。さて、人の世にも人間ジャッカルは後を絶たない。この場合、いつの世にもどこにおいてもライオンは百獣の王と(一見)仰がれているが、あっという間に奈落の底に突き落とされるのが運命である。とするなら、そのような盛衰の鍵を握っているのが人間(和製)ジャッカルであるということになる。手先や手下などと侮っていると、いつか寝首をかかれるのは避けられない。もちろん、文字通り、手先や下働きに徹して、きっと「おこぼれ」にあずかるちゃらいジャッカルもいるのである。この手の人間ジャッカルもまた、しかし腹の底では何を考えているのやら。いずれにしてもしぶとさにおいては甲乙つけがたい。本家のジャッカルこそいい面の皮ではないか。シャガール(ペルシャ語)、チャカル(トルコ語)などとも。(14/04/16) 

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  「もしも労働者階級が、彼らを支配し、その本性を堕落させている悪癖を心の中から根絶し、資本主義開発の権利にほかならぬ人間の権利を要求するためではなく、悲惨になる権利にほかならぬ働く権利を要求するためではなく、すべての人間が一日三時間以上労働することを禁じる賃金鉄則を築くために、すさまじい力を揮って立ち上がるなら、大地は、老いたる大地は歓喜にふるえ、新しい世界が胎内で躍動するのを感じるだろう・・・・・。しかし、資本主義道徳で腐敗させられたプロレタリアートに、雄々しい決意をどうやって求めればよいのだろう」(ポール・ラフォルグ 『怠ける権利』 田淵晋也訳。岩波現代文庫版、2008年)

 Paul Lafargue(1842~1911) キューバ生まれ。フランスの社会主義者。マルクスの次女ラウラと結婚。81年、フランス労働党を結成した。マルクス、エンゲルスの著作をフランス語に翻訳。引用文は1880年に書かれた。(10/06/13)