短日やわれらおのおのの悔を持ち 

 今朝の日の出は6時半近く。まさしく短日(みじかび)の候となり、なにがなく心寂しくもありというなさけない感傷に襲われます。老残と思うのはあまりにも悔しいけれど、たしかにその気配は濃厚にあるのだから、なんともたまらない。街中の紅葉・黄葉のひからびて、虫食いにさらされた落葉が薄汚く舞い散る哀れをいかにせん。世情は頓に頽廃・軽佻の急坂を転げ落ちる惨状になすすべもなく、というような目も当てられない事態です。東西南北、右折ばやりの昨今、左折はおろか直進するのも厭われるからこそ、わがこころざしに問い返さなければならないのです。時勢に棹さす思いは軒昂だと言いたいけれど、その心意気もまた、棹さした時勢の上を流されていく。にもかかわらず、だからこそです。ささやかな抵抗というのもはずかしい、ささやかすぎるレジストをわが骨頂と見定め、貧相な背骨を伸ばして短い日溜まりを彷徨うばかりです。表句は加藤楸邨。(13/11/23) 

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