鬼の霍乱

kanran 霍乱(かく‐らん【▼霍乱】クヮク─〘名〙漢方で、日射病。また、激しい吐き気や下痢を起こす急病。「鬼の─」)(明鏡国語辞典)。蹴っても叩いても病気になどなる気遣いのない頑丈な人が罹患するさまを「鬼の霍乱」というらしい。ぼくはもちろん鬼でも蛇でもない(つもり)のだから、この「日射病」ではなかったのですが、3月末にはげしい目眩(めまい)と悪寒がして倒れました。そしてやがて突然の吐血。自分では「ああ、またやられたな」という程度に構えていたのですが、いっかな吐血は止む気配がない。相当に吐きました。夜の10時過ぎのこと。あるいはひょっとしてと、いやな気分に襲われて、出ない声をふりしぼり連れ合いを呼びました。と、ここまで書いてきて、不摂生の不始末を綴る気にもならないので、やめておきます。つまりは重篤な胃潰瘍であったという話。翌日医者に。麻酔をかけられ、カメラを飲まされ、血を採られ、さんざんでした。医者曰く、「あなた、血が少ないよ」だって。あたりまえでしょ、あんだけ放出したのだから。

 ところが、これだけでは終わらなかった。4月8日だったか、夜中にふたたび悪寒がして、体の骨組みが壊れるんじゃないかと思ったくらいに震えが襲った。それはそれは激しいもので、初めての体験でした。歯の根が合わないどころか、手足がばらばら、てんでんこに振動して、まるで自動人形が制御不能に陥った按排でした。落ち着くのを待って体温を測ったら、39度4分。これも何十年ぶりかの高温。地球温暖化とは関係ないのか。我ながら驚きましたね。これはいったいなんの予兆か、と。一週間経ってもまだふらつきます。寝たり起きたり。下戸の酒好きですが、アルコール類はきつく禁じられています、愛すべき鬼に。

 晴れてフリーター(無所属)になった途端のジェットコースター(急上昇と急降下)です。日ごろ、ジェットコースターはいけない、観覧車にかぎるなどどうそぶいていた挙げ句のこの始末、しばらくは自重というか、自嘲するにしくはないということでしょうか。しかたなく、こんな駄文などを書いている。気散じにもならない。(14/04/15)

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